今年最後のビッグセール「サイバーマンデー」開催

第1回バルセロナF1合同テストを終えて 個人的な総括

STR13

さて、2018年2月26日から3月1日まで4日間にわたり行われた「第1回F1合同テスト」が無事終了しました。まだ第1回目のテストだということ、悪天候でのテストスケジュール消化不良が多かったことなどを考えると必ずしもそうだとは言い切れませんが、各チームの調子や動向がぼんやりと見えてきたかと思います。この記事では「第1回F1合同テスト」の結果を見て個人的に思ったこと、感じたことを書いていきたいと思います。

本命はやはりメルセデスとフェラーリか

バルセロナテスト

これはピレリが提出したデータでこの4日間のテストで、どのチームの、どのドライバーが、どんなタイヤを使って、何日目に記録したかというものです。最初にも述べましたが、第1回目のテストということで各チームのテスト内容がバラバラであること、天候不良の日数が多かったことを考えると必ずしも参考になるわけではないのですが、ミディアムタイヤで1分19秒333を記録しているメルセデス、ソフトタイヤで1分19秒673を記録しているフェラーリはやはり盤石といってもいいのかなと感じました。

少し心配なのがレッドブルで、2日目には燃料漏れのトラブル、4日目にはギヤボックスのトラブルが発生しています。どちらも致命的なトラブルではないとは思いますが、やはりただでさえ少ないテスト時間が削られてしまうのはあまり嬉しいことではないなと思います。肝心のルノーPUはテスト期間中大きなトラブルを引き起こすこともなく信頼性はだいぶ改善されたものであると考えてもいいと思います。

ただし、ルノーのシリル・アビデブールは、

「(今季の出力レベルは)昨年の終わりに、フルパワーで使った時と同等になるだろう」

「実際のところ、今年の目標は、まず信頼性を確保して開幕を迎えることにある」

http://www.as-web.jp/f1/343747

と述べていることから、信頼性は確保しているものの、パワーに関しては昨年の終盤に使っていたものと同等だと考えられ、パワーユニットの性能面でレッドブルは今年も苦戦するのではないかと考えられます。

以上のことを考えるとやはり今年もメルセデスとフェラーリの2強がポディウムの頂点を争い、サーキットによってはレッドブルが絡んでくるというような展開になるのではないかと僕は考えています。

中段グループではルノーが頭一つ抜き出たか

テスト期間中絶好調に見えたのがルノー。発表された新車は昨年型のものと比べても変化が少なくコンサバティブな仕上がりに見えましたが、いざ走ってみれば終始ノートラブルでミディムタイヤを履いて記録したタイムもレッドブルに肉薄するなど期待の持てるスタートを切ったのではないかと思います。や、コンサバティブだからこそ信頼性を確保することができて、そこから次の段階であるパフォーマンスの向上に向かっていけるんでしょうね。これはマシンもパワーユニットも同じ開発思想のようです。トップチームとして返り咲くためには時間が必要でコツコツとした積み重ねが大切なのでしょう。

ルノーはドライバーもニコ・ヒュルケンベルグに、カルロス・サインツJrとしっかりと実力のあるドライバーも揃っていますし、トップ3にもしものことがあれば表彰台を掻っ攫っていくのはルノーである可能性が高いのではないでしょうか。

閑話休題

これはテスト最終日のスピードトラップをF1公式が発表したもの。トップには最新のフェラーリPUを積んだハースが、2番手、3番手にはフェラーリとメルセデスがそれぞれつけています。そして4番手にはなんとトロロッソ・ホンダが。数値的にはメルセデスと同じなので実際には3番手でしょうか。昨年あれほどまでにパワーがないと言われていたホンダのパワーユニットがフェラーリ、メルセデスのパワーユニットに匹敵しているんです。だからといってこのデータをもってしてホンダがメルセデスやフェラーリと同等の性能を持ったパワーユニットだとは言いきれません。でも、あれだけ非力だと言われたホンダパワーユニットでもセッティング次第ではこういった速度が出せるってことですよね。マクラーレンではいつどんな時でもこういった結果は見られなかったわけですから、やはりパワーユニットだけの問題ではなく少なからずシャシーの特性、セッティングの傾向にも問題があったのではないかという事ををうかがわせるデータではないでしょうか。

そしてこのスピードトラップと最終日のタイムシートを比較してみてみましょう。

マクラーレンのストフェル・バンドーンはタイムシート上では全体の2番手タイムを記録しているのにも関わらずスピードトラップでは下から3番目の位置につけています。まだ第1回目のテストなのでどんなセッティングで走っているかもわからないですし何とも言えないですが、マクラーレンのマシンは昨年の正常進化型であることを考えるとマクラーレンがストレートスピードで伸び悩む問題というのはマクラーレンのシャシー、若しくはセッティングの傾向に起因している可能性が高く、ルノーのパワーユニットになった今シーズンも変わらずストレートスピードで苦労する可能性があるのではないでしょうか・・。

絶好調なトロロッソ・ホンダ

STR13

誰がこんな結果を予想したでしょうか。第1回合同テストをホンダのパワーユニットは1回もトラブルに見舞われることなく乗り切ることができました。しかもテストを担当したドライバーからは信頼性もドライバビリティも最高だとのお墨付きです。

テスト最終日にはこの日だけで147周もの周回を走り切りました。これは通常の2レース分にも相当する距離です。トロロッソ・ホンダが4日間で走行した総周回数は324周。なんと全チームで1番多くの周回数をこなしています。あのメルセデスですら306周ですから今年のホンダは本当に信頼性が高いといってもいいでしょう。

「テストではまずは何よりもデータ収集ですから、とにかく距離を稼ぐことを最優先課題にしてました。その意味では、悪天候にもかかわらずここまで走れたテスト1には、十分に満足してます」

http://www.as-web.jp/f1/344052

すこぶる順調だったトロロッソがタイムシートで上位にいないのは、テストの目的があくまでデータ収集にあったから。とにかくロングランを行い走りこむことでマシンを理解し、セッティングを煮詰めていく。そんなセオリー通りのテストを行えたようです。これはトロロッソに限らず他のどのチームも同じ傾向ですが、この4日間のテストに順位をつけるとしたらトラブルフリーでどのチームよりも多く走りこんだトロロッソが文句なしのポールポジションでしょう。少なくとも中段グループのトップをかけて戦うだけのポテンシャルは秘めていると思います。

次回のテストでは今回得たデータをもとにさらに詳細なセッティングを煮詰めていくことでしょう。

トラブル続きのマクラーレン・ルノー

MCL33

テスト初日には右リアホイールの脱落、2日目にはエキゾーストクリップが破損しカウルが溶けてしまう、3日目は降雪のため実質テストができず、4日目にはにストフェル・バンドーンとフェルナンド・アロンソの2人で161周を走行し、今までの遅れを多少は取り戻すことができたようです。しかし好調に見えた最終日にも実はトラブルが発生していたのだという。

実はテスト4日目にもトラブルは起きており、マシンのヒートシールドに穴が開き、熱によるダメージがあったということだ。しかし大きなダメージではなかったため、それほど時間を失わずに済んだとレーシングディレクターのエリック・ブーリエは明かしている。

http://www.as-web.jp/f1/344059

2日目のエキゾースト関連のトラブルの時にはボルトが外れたとして「小さなトラブルだ」と言っていましたが、実際にはその後カウルを急遽加工し排熱のための穴をあけています。

こうした加工を行ったにもかかわらず最終日にはヒートシールドに穴が開き熱によるダメージがあったということは、マクラーレンの新車「MCL33」はほぼ間違いなく排熱による問題を抱えているのだと思います。そしてこの雪が降るほどの極寒の中テストが行われているにもかかわらず、排熱によるダメージを負っていることを考えると通常のコンディションでは到底まともに走れないのではないかと考えられます。

テスト序盤なのにも関わらずマクラーレンがハイパーソフトタイヤを多用しショートランを多く行っていた理由は、こうした排熱問題のためにロングランをしたくてもできない状態なのではないかと考えると納得がいきます。

これはもしかすると思ったよりも根の深い問題かもしれず、マクラーレンは開幕戦までにボディーワークを大きく変更しなければならなくなるかもしれません。次回のテストは3月6日に始まりますが、そこに新しい対策部品は届くのか、通常の気温となった場合ロングランができるのか、マクラーレン以外のチームがハイパーソフトタイヤを使用したときにどのくらいの差が生まれるのか、というのが第2回テストでのマクラーレンの見どころではないかと思います。

まとめ

次回の第2回合同テストは3月6日から4日間同じバルセロナで開催されます。次回のテストでは各チームレースシミュレーションやアタックラップを行うところが出てくるかと思います。

なので次回各チームの数字が出そろったところで初めてチーム間の序列が見えてくることでしょう。個人的にはやはりトロロッソ・ホンダには頑張ってもらいたいです。十分に中段チームのトップを争うだけの力があると信じています。

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