2018 第1回F1合同テスト バルセロナ 2日目を終えて トロロッソ・ホンダ、マクラーレン・ルノーの動向

バルセロナテスト

2月26日から行われているスペイン・バルセロナでの2018年F1合同テストが2日目を迎えました。2日目となったこの日も前日からの悪天候、気温の低さを引きずった中でのテストとなり、セッション中に一時コースに雪が降るほどの悪天候で各チーム限られた時間の中での走行となってしまいました。

トップタイムはフェラーリ メルセデスとマクラーレンが続く

そんな悪天候の中トップタイムを記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテルでした。ソフトタイヤで記録したタイムは1分19秒673。2番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタスがつけ、ミディアムタイヤで1分19秒976を記録。3番手にはマクラーレンのストフェル・バンドーンがハイパーソフトタイヤで1分20秒325を記録しています。

トロロッソ・ホンダ

『STR13』

2日目となったこの日もトロロッソ・ホンダは順調に周回を重ね、82周を走行。ソフトタイヤで1分21秒318のタイムを記録し、11人中6位となりました。午後にシャシーに小さなトラブルが発生しましたが、ホンダのパワーユニットはこの日も1日を通してトラブルフリーで走り切りました。

トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キーはテスト2日目を振り返り、

「テストリスト上の最も重要な項目をいくつかこなすことができた。マシンの挙動についての理解をさらに深めることができたと思う。それによって、残りのテスト日程に向けたセットアップや調査についての方向性をつかむことができる。

しかしながら最も重要視すべきことは変わっていない。走行距離を積み重ねていくことが何より重要だ。今はパフォーマンスレベルにはあまり目を向けてはいない。来週、より詳細な部分の作業を行う予定だ」

http://www.as-web.jp/f1/343026

と述べています。今はパフォーマンスランは行っておらず、走行距離を積み重ねることによって各種データ取り、ドライバーのマシン・エンジンへの理解度を深める作業に努めているとのこと。

また、2日目のテストを担当したピエール・ガスリーは、

「最初の感触はポジティブだった。マシンを快適に走らせることができたんだ。ひとつのコーナーから次のコーナーに移動する際も、低速、中速、高速と変化するなかでも、一貫性があった」

「やるべきことはまだまだたくさんあるけれど、全体的に方向性をうまくつかめたと思っている。まだ予選ランをしたりプッシュラップを走ったりはしていない。今の目標はたくさんの周回を走ることだからね。天候の影響で走行プランを変更したが、それでも目標を達成できた。今朝はコースに出るのがすごく遅くなったけれど、走行している時間を最大限に活用し、この状況下での最善の仕事をした」

http://www.as-web.jp/f1/343033

と述べています。同じくパフォーマンスランや、プッシュした走りは行っていないとのこと。新車『STR13』に初めて乗った感触としては低速、中速、高速コーナーと、一貫した走りができ快適に走らせることができたと述べています。

どのチームにも共通して言えることだとは思いますが、プレシーズンテスト(特に第1回)において大切なことは予選ランやパフォーマンスランで1発のタイムを追求することではなく、マシンや各種セッティング、パワーユニットやタイヤへの理解度を深める作業が大切だということ。

そのためにシャシーもパワーユニットもいかにトラブルフリーで周回数をこなせるかということが重要になってくるんですね。なので、テストも2日目が終わりましたが、今のところトロロッソ・ホンダは順調なスタートが切れているといってもいいかと思います。

なので後述しますが、なぜテスト初期のこの段階で“マクラーレンだけ”が一番柔らかいタイヤを履いてパフォーマンスランを行っているのかが不思議に思えてきます・・。

マクラーレン・ルノー

MCL33

前日に引き続きトラブルが発生し、テスト2日目も厳しいスタートとなったマクラーレン。2日目はフェルナンド・アロンソから引き継いだストフェル・バンドーンがテストを担当。タイムこそ1分20秒325という全体で3番目を記録したものの、このタイムは最も柔らかいハイパーソフトタイヤで記録したものであることを考えるとあまり喜べる結果ではないでしょう。また、先日の右リアホイールの脱落に続き、今回はエキゾースト関連のトラブルが発生。これによりテスト2日目の走行はわずか37周を走行するにとどまりました。

マクラーレンのテストを見ていて疑問なのは、テスト初期だというのに柔らかいタイヤを履いて1発のタイムを出しに行く、いわゆるパフォーマンスランを行っているのではないかと思う点です。

これは各チームのテストスケジュールによるものなので必ずこうだとは言えないのですが、プレシーズンテスト、特に1回目のテストでは新車のデータ取りや各種セッティングなどを煮詰めるために走りこむ必要性があるため、1発のタイムを出しに行くというようなことはあまりしないはずなのです。

トロロッソも述べていますが、最初のテストでは車への理解度を深めることが第一の目的なのでパフォーマンスを気にする時期ではないと。

また2日目にトップタイムをだしたセバスチャン・ベッテルも

「今日重要だったのはラップタイムではなく、あのようなコンディション下で信頼性の問題に見舞われることなく、ほぼ100周を走り込むことができたという事実だ」

「それが僕たちが現時点で集中していることで、パフォーマンスを探るのはその後だ。」

http://www.as-web.jp/f1/343056

と述べており、まずは車への理解度を深め、高い信頼性を確立させるべきで、パフォーマンスを追求する時期ではないとしています。

にもかかわらずマクラーレンは初日でもそうでしたが、早い段階から柔らかいタイヤを使い1発のタイムを出しに行っているように見えます。

マクラーレンに限ってそんなことはないかもしれませんが、パフォーマンスランを行うことによってスポンサーの獲得を見込んでいるのではないかと邪心してしまいます。

もしくは今回のエキゾーストトラブルは一部ではオーバーヒートが関連しているのではないかとも囁かれており、データ取りのためのロングランを行いたくても行えない状態なのではないかとも考えられます。

もしオーバーヒートが事実なのだとすれば、今回のテストが0℃に近い極寒の中で行われていることを考えると、レース本番では間違いなく高い気温で行われることは必至なので、大幅な改良が必要になってきてもおかしくないのではないでしょうか・・。

テスト初日に発生した『右リアホイールの脱落』で大幅に走行時間を失ったマクラーレンは、「大した問題ではない」と述べていました。今回のエキゾースト関連のトラブルにおいても「小さな問題だ」と主張しています。

テスト開始前にマクラーレンのストフェル・バンドーンは、「ホンダとの決別でマクラーレンの弱点が消えた」と述べていました。

「だから、今ではボールはこちら側のコートにあると言えるだろう。ホンダはもうここにはいないしね」

「基本的には、僕たちはうまくやれるはずさ。僕たちの弱点は消えたわけだからね」

「だけど、これはF1だし、結果はストップウォッチで確かめるしかない。少なくとも、僕たちは今回のバルセロナで完全にテストを行うことができるという優位点がある。いつもガレージの中にいた昨年とは対照的にね」

http://www.topnews.jp/2018/02/26/news/f1/167337.html

今までトラブルの原因はすべてホンダにあると言わんばかりのマクラーレンでしたが、実際にはホンダと決別した後にも関わらずテスト開始から2日連続でトラブルに見舞われ満足なテストができないでいます。逆にホンダに載せ替えたトロロッソはすこぶる順調なテストを重ねているというのはなんという皮肉でしょうか。

今回もマクラーレンには辛口となってしまいましたが、トロロッソもマクラーレンも応援しています。

テスト3日目も楽しみにしたいと思います。

テスト1日目の記事はこちら

第1回F1合同テスト 1日目2018 第1回F1合同テスト バルセロナ 1日目を終えて トロロッソ・ホンダVSマクラーレン・ルノーの行方

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