イヤホンが片耳しか聞こえない場合の原因と対処法について

イヤホンが片耳しか聞こえない場合の原因と対処法

音楽を聴いたり動画を見たりするときにイヤホンやヘッドホンを日常的に愛用しているという人も多いかと思いますが、たまに「片耳だけ聞こえなくなる」ことってありませんか?

突然の出来事に故障したと思って買い替えてしまう人が多いかもしれませんが、実はちょっとしたトラブルが原因の場合も多く、意外と簡単に直すことができることもあるんです。

特にお気に入りのイヤホンやヘッドホンは買い替えるよりも直せた方が嬉しいですよね。

この記事ではイヤホンが片耳しか聞こえなくなってしまったときに、買い換えたり修理に出す前に自分でチャレンジすることのできる直し方や対処法について紹介していきますね。

イヤホンやヘッドホンが片耳しか聞こえない原因

プラグ部分が酸化し接触不良を起こしている

イヤホンから音が聞こえなくなってしまう不具合の原因として1番多く考えられるのは接触部分(プラグ)が酸化してしまい、接触不良を起こしている可能性があるということです。

イヤホンやヘッドホンのプラグは基本的に金属で出来ているため長年使用していると酸化してしまい、やがて酸化膜が発生しプラグ全体が酸化膜に覆われてしまうことがあります。

このような酸化膜が発生したままイヤホンやヘッドホンの使用を続けることで接触不良が起き、片耳しか聞こえなくなったりブツブツとノイズが走るようになってしまうんですね。

この場合の対処法は意外と簡単で、乾いた布やティッシュなどで酸化したプラグ部分をゴシゴシと拭いて発生したサビやゴミを取り除いてあげるだけで改善することが多いんです。

特に長年愛用してきたイヤホンやヘッドホンほど、このような酸化による接触不良が不具合の原因となっている場合が多いのでまずはプラグ部分を注意して確認してみてください。

それでも直らなかった場合

ただ、酸化の進行度によっては乾いた布やティッシュで拭いただけでは酸化膜を綺麗に除去できない場合もあります。そんな時は「接点復活剤」を使用してみるのもおすすめです。

接点復活剤とは接点部の汚れを取り除き接点の復活、つまり電気をスムーズに通電させるための薬剤で一般的にはスプレータイプのものが多く使用方法も簡単なのでおすすめです。

使い方としては、接点復活剤を接触部分(プラグ)に吹き付けて乾いた布やティッシュで拭き取るだけです。布やティッシュが黒く汚れていれば酸化膜が綺麗に除去できた証です。

接点復活剤は汚れを落とすだけではなく酸化や腐食を防ぐことができるため日々のメンテナンス剤としても広く使われていて、1つは持っておくときっと役に立つアイテムですよ。

ちなみに接点復活剤はホームセンターなどで販売されていますが、オーディオ機器を取り扱う場所ではあまり見かけず自動車のメンテナンスコーナーに置いてあることが多いです。

もし見当たらない場合には店員さんに声をかけてみればすぐに見つかると思いますが、アマゾンや楽天などでもリーズナブルに購入できるのでネットで探してみるのもいいですね。

接続コードが断線し接触不良を起こしている

酸化と同じくらい接触不良の原因となっているのは接続コード部分の断線です。外見は断線しているように見えない場合でも内側が断線している可能性もあるので注意が必要です。

断線する箇所の多くは接続コード(プラグ)の根元部分に集中しており、一方向に強い力で折り曲がるような力が加わってしまうことが根元部分の断線の原因だと言われています。

中には接続コードの途中、つまり中央部分が断線してしまうこともあります。これはコードを強く引っ張ったりぐるぐる巻くことが原因なので丁寧な使用や保管を心がけましょう。

接続コードが断線した場合

接続コードが断線してしまった場合の対処方法としては大きく分けて2つあります。1つははんだ付けなどでコードを繋ぎ直し自分で修理をする。もう1つは修理に出す方法です。

ただ、自分で修理をする場合にはコードを切断したりはんだ付けをしたりとやや専門的な知識や技術・道具が必要になるため、あまり素人にはおすすめできる作業ではありません。

はんだ付け

なので現実的に考えるとコードが断線してしまった場合には修理に出すことをおすすめします。この際メーカー保証期間内であれば無料で修理もしくは交換になることがあります。

もし保証期間を過ぎてしまっていたとしても有料なら修理を受け付けてくれるはずなので諦めないでくださいね。ただし、買い替えと修理費用どちらがお得かよく比較しましょう。

1万円以上するようなイヤホンであれば3000~4000円の修理費がかかっても問題はありませんが、1000~2000円のイヤホンやヘッドホンであれば買い換えたほうがお得ですからね。

端末側の設定ミスにより不具合が起きている

イヤホン iPhone 設定
イヤホン iPhone 設定
イヤホン iPhone 設定

プラグが酸化していなければコードも断線していない。それでも片耳しか聞こえない場合には、スマホやウォークマンなどの設定ミスが原因で不具合が起きている可能性があります。

特にiPhoneを使用している人は「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→からオーディオ音量バランスの調整のつまみを中央に持ってくることで簡単に解決することが多いです。

端末よっては初期設定がモノラルになっていることも多いので確認をしてみてくださいね。

イヤホンが片耳しか聞こえない原因のまとめ

ここまで長々と書いてきましたが、伝えたいことはイヤホンが片耳しか聞こえなくなってしまったとしてもすぐに諦めて買い換えてしまうのは少しもったいないなぁということです。

明らかに断線をしていて自分では修理ができない場合は仕方ないのですが、よくよく調べてみると意外とちょっとしたことが原因となり不具合が起きていることが非常に多いのです。

もしイヤホンやヘッドホンが片耳しか聞こえなくなってしまった時には「酸化による接触不良」「断線による接触不良」「端末側の設定ミス」のどれかをまずは疑ってみてください。

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